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ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

三本木 亮

ダイヤモンド社

グループ:Book

ランキング:146

価格:¥ 1,680

ポイント:16 pt

発売日:2001-05-18

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レビュー(Amazon.co.jp)

   機械メーカーの工場長である主人公のアレックス・ロゴを中心に繰り広げられる工場の業務改善プロセスを主題にした小説。通常、アメリカでベストセラーとなったビジネス書は、すぐに日本語に翻訳されるものだが、本書は世界で250万部売れたにもかかわらず、17年もの間日本での出版だけが認められなかった。いわば「幻の名著」である。

   長引く経営の悪化、工場閉鎖までたった3か月の猶予期間、多忙な日々のなかないがしろにしてきた妻との離婚の危機…。アレックスは、あまりの危機的状況にすっかり意気消沈していた。その前に、モデルは著者と目される恩師、ジョナが現れ、彼にアドバイスを与える。工場を救うために業務改善に挑む登場人物の苦悩や目標達成の興奮が伝わってきて、ビジネスの醍醐味を感じさせるストーリーだ。

   本書は小説ではあるが、その内容は恐ろしいほど実践的で、会計情報の正しい見方や落とし穴、「効率化」の陰に隠された諸問題を浮き彫りにする。魅力的なストーリーの中に複雑な業務改善のノウハウがわかりやすい形で盛り込まれており、ビジネスパーソンやマネジャー必読の内容である。

   また本書は、問題解決にあたってはゴールを共有し、信念を貫くことが重要であること、数字の陰に隠された実態を見抜くことの重要性、情報共有化の意義など、経営において重要な示唆も与えてくれる。

   本書が長い間日本で出版されなかった理由については、「解説」で著者エリヤフ・ゴールドラットのコメントが引用されている。それによると、「日本人は、部分最適の改善にかけては世界で超一級だ。その日本人に『ザ・ゴール』に書いたような全体最適化の手法を教えてしまったら、貿易摩擦が再燃して世界経済が大混乱に陥る」というのが出版を拒否し続けた理由らしい。

   本気か冗談か知らないが、いずれにしろ、アメリカが出し惜しみするほどの名著を日本語でも読めるというのは非常に喜ばしいことである。(土井英司)

カスタマーレビュー

やっぱり、トヨタ式?  (2008-11-12)
トヨタ生産方式を採用している会社で働いています。
リーン方式とよく似ているということと、生産管理の勉強とおもい、購入しましたが、
内容を表面的に読み取ると、まさに、トヨタ式です。
継続的改善、在庫の縮小化、等々。

もう少し、専門知識を持っていれば、他の人のように違った解釈が出来るのかも知れませんが、
私には、ただのトヨタ式の入門書にしか、思えませんでした。

トヨタ式を表面的にしか知らない人には、あまりお勧めできないかも。
聞いたことがある程度のひとには、トヨタ式の入門書かも。
生産管理を良く知っている人には、どうなんでしょうか?

TOCの勉強をするというより、生産管理の勉強をする入門書としていいかもしれません。

学ぶことの多い物語  (2008-10-29)
この本は
「生産管理の理論を学びたい人」
「現場感覚の会計を学びたい人」
「思考プロセスを学びたい人」
におすすめします。


この本から学ぶ教訓
「目の前の数字に目を奪われてしまい,本当に必要なこと(ゴール)を見失わないようにしよう」

是非読んで貰いたい本達の一冊  (2008-10-14)
非常に面白く読める本です。
ワクワクし、感嘆を漏らし、「ああ、この考え方を自分に生かせないだろうか。」
と思いながら読み進め、制約条件理論を自分自身に生かしながら生活しています。

他の人も書いていますが、この本で大事なのは"今までの常識に囚われないこと"(パラダイム・シフト)だと思います。

有益です。

パラダイム・シフトの後は、ルールを変える必要があると思うのですが、
その辺りは同著者の"チェンジ・ザ・ルール"を読んでくれた方がよくわかります。

いまさらですが、良書です  (2008-09-27)
いまさらながらいい本ですね。
物語形式の金字塔のひとつでしょうか。日本の製造業ではボトルネックは当たり前でしたが、
一般に知らしめた点ではすごいですし、さらに考え方に至るまでのヒントも隠されていて
舌を巻く展開です。アレックス・ロゴの夫婦痴話話はどうでもいいところですが、それ以外の物語の展開は秀逸。時間的な制約も緊迫感を持たせる要因なのでしょうね。

「ゴール」に向かう為の全体最適化が分かる!知的興奮の一冊  (2008-09-24)
”全世界で250万部のあの本が、ついに日本でも出版する事が許された”
ある日、宣伝帯につられ、こんな分厚い本を買ってしまった。
試しにパラパラめくると、ある工場長の日常の出来事からスタートする。
なんだ、こりゃ?失敗した!
と思って、しばらく積んだままになっていました。


ふと、暇で他に読む本が無く、もう一度パラパラ我慢して読んでみる。
すると、工場長という管理職ゆえに苦悩する主人公。まるで自分の会社で自分が苦しんでいる様子と同じ出来事が起こっている事に、妙な共感を覚えます。

その主人公が、仕事に、家庭に悩みをかかえつつ、ふと恩師と再会した事から、
全体最適化の考え方を知り、その考えを会社にも応用する事で、つぶれかけの工場を再建するだけでなく、より新しいビジネスのやり方を生み出していく過程をこれまた工場内の様々な人間模様も交えつつ、一気に展開していく。

「本当の問題は、効率化を進めることでなく、全体最適を制限している欠点を探して改善することにある」


一度はまると、本当に止まりません。
ソフト会社を経営し、本来はそのソフトを売るために書いたこの本。
しかし、読むだけで様々な改善手法を産み出し、業績を伸ばす会社がある一方で、最適化のソフトウェアよりもそれを制限している人を変えなくては意味がないと気づいてしまった著者。
結局会社を解散する事になるのも、又人生の不思議さだと感じます。

そのような苦々しい著者の様々な体験から、次々と関連書籍が発行されました。
どの本も従来からある半ば習慣によって、新しい技術が開発されても、人間側の変化が遅いため、技術本来の能力が制限されている、という事実に改めて驚きます。
私たちがその書籍を読むことができるのは、本当に幸せな事だと思います。


目的を達成するための手段が、いつの間にか目的になってしまい、意味の無い技術開発・コスト管理をしている事がある。それに気づく事ができるだけでも、この本を読む意味は充分にあります。


会社のみならず、自分の人生においても、本当のゴールとは何か?
それを設定したうえで、初めて「人生の最適化」は可能になる。

ボトルネックを解消するとは、人生において、充分に反省をし「弱点を克服」してゆかなければ、
真に豊かな人生のゴールには近づけない・・・という事とも同じなのではないか。
実に奥が深い理論だな、と何年経っても感動をして読む事ができる本だと思います。

まだの人は、何年経っても遅くは無い、と思います。
本棚に並べて欲しいですね。